毎年ギリギリになる。ここ何年間は親の分も作成している。
昨年は東日本大震災があった直後に申告会場へ母親と出かけた。
その帰りに、NHKの前を通るので、
ふたりで募金をしよう、ここなら安心だからということになって
実ははじめてそのNHKのロビーに入った。
募金箱がふたつあって、母も私も黙ったまま財布からお札を出し
箱にいれた。入れようとした。
私の方はお札が入らなかった。
つかえて。
箱の中で、まるでアンケート用紙がわさわさというように、いっぱいにお札が入っていた。
置いてあるだけの募金箱に小銭ではなくお札が詰まっているのをはじめて経験した。
皆気持ちは同じ。東北はここからあまりにも遠く離れていて、すぐには何もできなくて
せめて募金で役にたてば、これですぐに必要なものを買って届けてもらえれば、という切実な気持ちが詰まっていた。
その後募金がまるまる被災地に届くのではなく結構な手数料を持って行かれる事とか、
集まったお金がすみやかに有効に使われたかどうか疑問だったこととか
必ずしも善意がストレートに届かないことに歯がゆい思いをした人も多かった。
どうしたら少しでも助けになるかと、考えなかった人はいなかったと思う。
直後から被災地に何度も入って、長くボランティアをして
心身ともに疲れ果てているのではないかと心配している知り合いがいる。
私はこれからはその人を支えたい。
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