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アラビア書道講座の初回。
最初は幅広ペンに慣れるために基本のストローク練習から。
何事も同じ。 |
西洋のカリグラフィーについてのブログを始めて
最初の記事がアラビア書道というのもなんだけど。
ついに始まりました!
岡山市立オリエント美術館でのアラビア書道講座。
遠方から先生をお招きするため課せられた
受講生は10人からの高いハードル。
昨秋は惜しい所で届かず流れた。
年末に9人集まった時点で美術館の担当者からメールが来た。
これはもう、申し込むしか。
私が10番目の申込者でめでたく開講決定。
今日、教室にはひとり増えて11人の受講生が集まった。
キャンセルはあっても、増えるというのは珍しい。
良かった良かった。
今日の記事タイトルを「11人いる!」にするかちょっと迷った。
実はそこには生徒が12人いたはず。きっとね。
12番目は亡きTさん。
今から十年以上も前に、
「美術館でアラビア書道をやりたいのだけど、どう?」
と相談をされてきた。生徒が5人ほど集まれば開講できそうという話しで、
私はずっと昔からとても興味があったので喜んで参加表明をしていた。
しかし肝心の先生が地元を離ることになり、講座は実現しなかった。
数年前にTさんは旅立ち、私は悲しくてたまらなかった。
偶然ネットで見つけたアラビア書道講座が大阪であると知り
ただちに先生のお宅に電話をして、翌日の教室に飛びこんだ。
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ついに特製インク瓶をゲット
「日本アラビア書道協会」とアラビア語で書いてある。
透明な瓶の時は良く見えないけれど
墨汁が入って黒くなると金文字が浮かび上がる。
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大阪での講師のY先生は腕前はもちろん、豊富な知識で話しがとても面白い。
いつか岡山へも先生を招く事ができたら、と思いだした。
わたしは全くのダメ生徒だったけど、
おおらかなY先生と徐々に信頼関係を築けたと思う。
三年前の春、意を決して先生にご相談しお願いし、
また美術館にもお願いして、館長さんと先生に会って頂く事ができた。
館長さんはそのときの約束を守り、次の年の企画展のイベントとして
岡山初のアラビア書道一日講座が実現した。
たいへん好評だったそうだ。
そして今日の本格的な講座が始まった。
何か事を運ぶのには何年もかかるんだなあという思いと
あっという間だったような気持ちと、半々。
アラビア書道風に言うと、全ては神の思し召し。
Tさんがきっと一番喜んでくれていると信じる。
私の美術館でのカリグラフィー講座を熱心に応援して下さったTさんに
少しは恩返しができたかな